マイセンの1級品、2級品、級外品の見分け方

マイセンには、一級品、二級品、級外品、といったような商品ランクを表す、等級のようなものがございます。
区別されておりますが級を表すものは基本的に数字が小さくなれば、なるほど価値が高い商品になりますので、1級品→2級品→級外品といったような商品価値のランクになります。
なぜ1級品、2級品、級外品が存在するの?
磁器の制作において、若干商品の色のムラがでてしまったり、異物が入ってしまう、傷がついてしまった等、磁器の制作上なんかしらの要因によって、制作から販売のラインに外れてしまった商品を区別するために出来たそうです。
そうやってはじかれた商品のバックマークにスクラッチが入ることで誰でも分かるようになっております。
やはり、すごい高級な商品ですので、制作ラインがかなり厳密であることが上記の内容から伺えますね!
ちなみに個人的な感想にはなりますが、我々食器買取にプロフェッショナルが見てもほとんど見分けつかない商品がほとんどです・・・^^;
よく間違えて解釈されている方が多いので、一応念のためにお伝えしますが、二級品、級外品も本物です。誤解のようにお願い致します。
見分けは簡単に出来ますので、このまま文章を読んで頂き、下記までスクロールして下さい。
1級品、2級品、級外品の価値の差
マイセンの一級品、二級非違、級外品とでは、大きく価値が違います。
特に実際の町のマイセン(街)やドイツなどでは、1級品以外の商品は価値が一級品と比べて半分以下になってしまうくらい相場価値が落ちてしまっております。
実際日本ではあまり一級品、二級品、級外品と広く認知がされていないため、二級品なのに、インターネットオークションや、フリマアプリ等で高く落札されたり、一級品なのに二級品、級外品程度の価値で取引されている事も多々あります。
マイセンの磁器、食器等を詳しい方は、日本などで一級品を安く買って、海外などでしっかりと一級品の記載をした上で、再販をし実際に結構な利益を上げておられる方も結構おります。
まぁ、ただ実際には一級品以外(二級品、級外品)の磁器、食器の流通をそこまで多くなく、日本に流通している、ほとんどは一級品だと思います。
また、マイセンの食器や磁器等におそらく非常に詳しいはずの方が、あえて二級品の記載をせずに、高く売っている事もあります。
アウトレットやセカンドライン等という呼び方で販売していることが多いですね。
上記の場合、質問等でしっかり確認致しましょう。
もし、今後マイセンをインターネットオークションや、フリマアプリ等で落札される方はこれから下記に記載する一級品、二級品の見分け方を参考に質問してみると良いかもしれませんね^^
マイセンの1級品とは(見分け方)
マイセンの一級品とは、マイセンの制作の過程の中で特に間違いもなく、色ムラや、変色等なく、精密に作ることができた商品になります。
一級品がほとんどになりまして、一級品だから高いと言う事でなく、あくまで一級品は普通の商品ということです。
上記の内容を勘違いされている方も多いので、もう一度言わせてもらいます。
一級品とはマイセンの普通の商品のことです。
主に磁器、食器関係でマイセン以外にミントン、ウェッジウッド、ロイヤルコペンハーゲンなどにも存在します。
まぁ、1級品が存在するというよりは、2級品・級外品が存在するので1級品があるという話ですが。
マイセンの2級品とは(見分け方)
マイセンには二級品といって、裏のスクラッチ(マーク)に2本の線が入ったものがあります。そこが見分けのポイントになります。
二級品は上記でも述べましたが、マイセンの上流の制作販売ラインから落ちてしまったものですが、基本的に素人の目から見ても何がいけなかったので、全く分からない物がほとんどになります。
一級品と二級品とを並べて比べても、正直分からないと思います。
販売に関しては、マイセンの直営店のみのようで、工場やマイセンの町などで売られているようですが、詳細は不明です。
マイセンの2級品の見分け方に関しては年代によって二級品の見方が違いますので、それぞれ説明させて頂きます。
基本的に下記の2つのパターンで分かれます。
①1980年までの製造の商品
②1980年以降製造の商品
です。
②の1980年までに製造のマイセンの磁器に関しては、二級品は下記の画像の様にマイセンのマーク(スクラッチ)に二本の傷が入ってます。
商品自体が結構古いものになると、黄ばみに変色、経年劣化によって分かりやすくなるのですが、比較的新しめの商品になりますと、パッと見では一切分からないほど傷も浅く、かな注意して確認する必要があります。
写真等でも判断出来ない事も多々あります。
また、マークに気を取られていて、見落としがちなので、必ず指で要注意して基本的に現物を見て触って確認するようにして下さい。
※数は少ないんですが、一本の擦り傷がマイセンマークの上下左右等のどこかしらに一箇所入っているような二級品もあります。※
- の1980年以降製造の商品につきましては、マイセンマークのまわりに切込みの線がないです。
マイセンマークの緑の点の近くに青い線があると思います。
そこの青い点の上に切り込み線が二本あった場合2級品になります。
これもまた見落としやすいポイントになりますので、目で見るだけでなく、手で触ってっかりと確認を取ることをオススメしております。
又、上記の理由で商品の製造をざっくばらんに見分ける事も出来ます^^
そして、ちょっと気をつけなくちゃいけないのが、悪質なランクを強引に改定しちゃった業者様達が作った1級品に見せかけた二級品の存在です。
本来二級品のため、あるはずの切り込み線です。これをうまく削ってないように切り込み線がないように見せている作品が結構流通していたりします。
作品が古い場合は、マイセンマーク等が微妙にへこんでいる場合等(目視での確認は不可。)凹んだ部分が変色したりしている場合がございます。
その場合は二級品であると考えた方が良いと思います。
マイセンの級外品とは(見分け方)
級外品とは2級品の僅かな商品の不備ではなく、2級品より遥かに品が悪い商品に事になります。
こちらの商品は2級品より大幅に価値が下がってしまいまして、1級品と比べると何倍もの相場価値の差がある商品です。
見分けは二級品の見分け方で説明させて頂いた切込み線が3本や4本等更に多くなります。
従業員への現物支給などの商品だったり、するみたいですが、詳細は不明です。
販売のルートもどこで売られているかは分かりませんが、マイセンの商品であることは確かです!!
二級品、級外品の主な誤差
マイセンは食器や磁器等の商品を一品一品職人がしっかりと作りこんでおります。
だからこそ、出来てしまう細かなミス。そこを大まかなポイントを下記にまとめました。
・商品の表面の若干の小穴(気泡のようなもの)が存在する。
・ペイントを失敗、間違えてしまった。(カラー、塗り方等)
・色が予定していたカラーに変化せずに、通常のカラーではない色になった。
・食器、磁器等の商品に小傷がついてしまった。
・釉薬のかかりが弱かった。
・貫入が出来てしまった。
・焼成によって、通常より若干歪んだ形になった。
最後、まとめ
まずは、出来る限りたくさんのマイセンの一級品の磁器や食器等を見てみて、触ってみてそれで経験を積むことが一番だと思います!!
ただ、それが出来ないから検索されてこのブログを読んでいただいているんだと思いますが・・・(苦笑)^^;